〝柴田無双〟で全てを終わらせ、東海制覇―。第73回春季東海高校野球大会最終日は26日、岡崎レッドダイヤモンドで決勝を行い、県岐阜商(岐阜2位)が享栄(愛知1位)を6―4で下し、14年ぶり5度目の優勝を遂げた。2点リードで迎えた七回、マウンドに立った絶対的エース柴田蒼亮は、自己最速を149キロに更新するなど、またもや無双ピッチ。今季無失点イニングを48に更新し、強打享栄の反撃を封じ、名門を春の東海覇者に押し上げた。

県岐阜商×享栄=相手を三振に切って取る県岐阜商のエース柴田=岡崎レッドダイヤモンドスタジアム

◆エース柴田、自己最速149キロもマーク 今季48回連続無失点で東海の頂点へ

 県岐阜商の先発は背番号10の2年生右腕武藤遼成。二回に1失点し、四回の先頭に左前打、盗塁が送球ミスになり三進させ、次打者を四球で無死一、三塁となった時点で、藤井潤作監督は3年左腕和田聖也を登板させた。

 併殺打でピンチを切り抜けたが、三走生還で6―2と4点差。なおも六回表から、準決勝の知徳戦で五回完封の左腕豊吉勝斗にスイッチ。連続四球からの三塁前バントが一塁暴投となり1失点し、犠飛で点差は2まで縮まった。豊吉は安打こそ打たれないが、この回4四死球。大垣日大の左腕エース竹岡大貴を打ち崩した享栄打線は、じわじわと背中を詰めてくる。

 この雰囲気を一変させたのが、七回表にマウンドに立った柴田だった。...