傘下企業の不適切取引を巡り、記者会見するKDDIの松田浩路社長=6日午後、東京都内
 傘下企業の不適切取引について説明するKDDIの松田浩路社長=6日午後、東京都内

 KDDIは6日、不適切取引の疑いが浮上していた傘下のビッグローブとジー・プランが、2025年4〜12月期までの約9年分で最大約2460億円の売上高を架空に計上していたと発表した。最大約330億円が外部に流出した恐れがある。広告代理事業に従事する社員2人が不正取引を繰り返していたとみられる。

 KDDIは6日に予定していた25年4〜12月期決算の発表を見送り、3月末をめどに公表する。外部の弁護士らで構成する特別調査委員会が3月末に報告書をまとめる予定。これを受け、KDDIは過年度決算を修正する方針だ。

 2社は広告主が実在しないにもかかわらず、代理店から業務を受注したように偽装。取引先などを含めて広告料を還流させて売上高を過大に計上したほか、「手数料」として外部に資金が流出していた。

 関与が疑われる2人はビッグローブと兼務しているジー・プランの社員。KDDI社員の関与はないという。

 2社は、広告主から委託を受けた広告代理店と、ウェブ媒体への掲載を担う掲載代理店を仲介する業務を手がける。