和歌山県有田市教育委員会は12日、市立小で2023〜24年度、低学年の児童が同級生から「しね」といった暴言や嫌がらせを受け欠席を余儀なくされた事案があり、いじめと認定したと発表した。調査報告書は、学校側は保護者から相談を受けていたがいじめと認識せず、適切な情報共有がされないなど対応に問題があったとした。

 報告書によると、当時小学1年だった児童が23年度、同級生からズボンを脱がされたり、「しね」「あほ」「ばか」と言われたりした。2年時には図書バッグを踏まれた他、頭を壁に打ち付けられ、学校を欠席するようになった。現在は登校しているという。

 市教委は対策として、いじめに関する情報があった場合、複数の教員で対応するなど組織体制を見直す。田中いずみ教育長は「全力で再発防止に取り組む」と述べた。

 市教委は24年10月、いじめの疑いがあるとしていじめ防止対策推進法に基づき「重大事態」に認定。弁護士らに参加してもらい事実関係を調べていた。