打ち納めで、大太鼓を勇壮に響かせる打ち手たち=19日午後10時14分、岐阜県飛騨市古川町壱之町
打ち納めで、大太鼓を勇壮に響かせる打ち手たち=19日午後10時14分、岐阜県飛騨市古川町壱之町
大太鼓を勇壮に響かせる打ち手たち=19日午後8時39分、岐阜県飛騨市古川町壱之町
大太鼓を勇壮に響かせる打ち手たち=19日午後8時40分、岐阜県飛騨市古川町壱之町

 岐阜県飛騨市古川町の古川祭は19日に開幕し、祭りを告げる起し太鼓の大太鼓の音が町中に響いた。コロナ禍に伴い祭り行事は3年ぶり。待ちわびた人たちが、さらし姿の打ち手の動きを見つめ、気合のこもった響きを体全体で感じていた。

 古川祭は同町の気多若宮神社の例祭で、さらし姿の男性たちがもみ合う勇壮な起し太鼓と、典雅な屋台の曳(ひ)きそろえがある。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で一昨年と昨年は神事だけが行われ、祭り行事の起し太鼓と屋台の曳きそろえは自粛された。今年はしきたりや技能の伝承のため、規模を縮小して祭り行事が行われた。

 出立祭が営まれた後、起し太鼓の運営を担う白虎組の柳七郎総司は「ようやく起し太鼓を打つ日がきた。祭りは古川の宝物。これからもしっかりと守っていく」と、関係者や約2千人の見物客に語り掛けた。

 続いて、午後8時30分過ぎに櫓(やぐら)の上の大太鼓にまたがる2人の打ち手がばちを振り下ろし、横打ちの2人とともに「ドーン」と大きな音を鳴らすと、見物客から大きな拍手が起こった。紋付きや法被を着た70人ほどの祭り関係者が四神を巡行し、行列が戻ったところで打ち納めが行われた。