父の名誉回復を墓前に報告し、家族で喜び合える日にまた一歩近づいた。日野町事件の再審開始決定に、阪原弘さんの長男弘次さん(64)は目元を押さえて感極まった様子。笑みを浮かべて「本当に感無量」と話した。もっと早く決定が出れば「今も生きて幸せに暮らしていると思う」と、志半ばで亡くなった父を思いやり、検察の不服申し立てに不満を表明した。
弁護士から朗報を耳打ちされたのは、東京・永田町の衆院議員会館で25日に開かれた再審制度関連の集会中だった。周囲の人と握手を交わし、静岡県一家4人殺害事件で再審無罪となった袴田巌さん(89)の姉ひで子さん(93)と抱擁した。
その後大阪市に移動し、弘さんの遺影とともに記者会見。東京での集会後、母つや子さん(88)に電話で報告すると、つや子さんが「良かったなあ」と繰り返していたと明かした。
地裁での再審開始決定から確定まで、約7年半。弘次さんは「時間がかかりすぎた。憤りを感じる」と厳しい表情に一転。「速やかに裁判を開始していただいて、確定させてほしい」と求めた。





