日本循環器学会と日本心臓移植学会は23日、脳死による臓器提供者(ドナー)からの心臓移植を希望して待機する患者のうち、余命1カ月以内と予測される60歳未満の人を最優先に臓器をあっせんする新たな選定基準の運用を4月1日から始めると明らかにした。緊急性の高い患者の順位を上げる仕組みで、待機中の死亡減少を目指す。
従来の基準では人工心臓を装着中の患者らを「ステータス1」とし、年齢を考慮しつつ、待機期間の長い人を優先していた。一方、人工心臓の性能向上で長期間の待機が可能となり、より良い条件を求めて辞退するケースが発生。厚生労働省は最優先枠の「1A」を新設し、緊急性の高い患者の順位を上げられるよう基準を見直した。
優先枠の認定に当たる両学会が運用の詳細を公表。人工心臓を装着できず長期待機が難しい「拘束型心筋症」などの患者を主な対象とし、人工心臓装着後の合併症でリスクが高まった場合や、再移植が必要とされるケースも含むとした。









