森林整備に関する協定を結んだサントリーホールディングスの浅木純常務(左)と小栗仁志中津川市長=同市役所

 中津川市は25日、飲料大手サントリーホールディングス(HD、大阪市)と森林整備に関する協定を結んだ。付知川沿いの中津川市有林を「サントリー天然水の森 ぎふ中津川」と位置づけ、今後30年間にわたり水源の森を守る。同様の協定は県内では東白川村に続き2例目。

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 同HDは、知多蒸溜所(愛知県知多市)が水を採っている愛知用水の上流の地域で協定の候補地を探していた。中でも伊勢神宮(三重県伊勢市)の式年遷宮のため御神木が伐採されるなど、豊かな森林文化を継承する中津川市に注目し、社員が現地調査を進めていた。

 協定の対象となるのは、景勝地の付知峡近くの市有林約228ヘクタール。同HDが地元の付知町森林組合に業務委託し、作業道の開設、広葉樹の植栽、間伐など森の手入れを行う。知多蒸溜所の従業員らも現地で森林整備体験研修を行うほか、子どもを対象とした環境教育「水育」の実施なども予定している。

 同市役所で協定締結式が開かれ、同社の浅木純常務と小栗仁志市長が協定書に署名した。浅木常務は「森と共に生きる文化と誇りが息づく場所だ。将来に受け継がれるよう一緒に歩みたい」とあいさつ。小栗市長は「市の自然を生かし、森林整備を行ってくれることに感謝する」と述べた。

 サントリー天然水の森は中津川市で全国27カ所目となった。同HDは4月ごろから山林の航空レーザー測量を実施し、詳しい整備内容を検討する。

(稲木悠司)