リチウムイオン電池の事故再現実験で焼損したモバイルバッテリー

 【ニューヨーク共同】国際民間航空機関(ICAO、本部カナダ・モントリオール)は27日の理事会で、旅客機内に持ち込むモバイルバッテリーを乗客1人当たり2個に制限することなどを盛り込んだ国際基準の改定案を採択した。旅客機内で相次ぐモバイルバッテリーの発火を受けて、統一の国際基準が設定された。

 日本の国土交通省はすでに国際基準の変更を見越して、国内規定が同様の内容となるよう改正手続きを進めている。3月末まで改正案に対する意見を公募し、4月中旬から国内での新ルール適用を目指す。適用されれば各航空会社は対策を迫られる。

 採択されたICAOの国際基準では、160ワット時以下のモバイルバッテリー2個に限定。機内のコンセントで充電することを禁じるとともに、モバイルバッテリーを使用して機内で電子機器を充電することは控えるよう要請している。

 昨年1月、韓国・釜山の国際空港で、格安航空会社(LCC)エアプサン機内で火災が起き、乗客乗員176人が緊急脱出したケースでは、モバイルバッテリーが出火原因だった可能性が指摘されている。