高市早苗首相は16日、国が備蓄する医療用手袋5千万枚を5月から放出すると表明した。中東情勢の悪化を受け、手袋の確保が困難だとする医療機関の要請に応じて速やかに実施する。関係閣僚会議で「医療において万が一の事態は絶対に許されない」と述べた。
国は感染症のパンデミック(世界的大流行)に対応するため、5億枚近くの医療用手袋を備蓄する。まずは5千万枚の配送が可能な体制を5月中に整備する。今後の供給状況を踏まえ、必要に応じて追加で放出する。
首相は人工透析の部品や血液の廃液容器などもアジアからの輸入に依存しているとし、流通の目詰まりを解消するよう閣僚に指示した。「アジアのサプライチェーン(供給網)の停滞は、日本への医療物資の調達に直結する」と指摘。アジア各国と連携して対応する考えを示した。
厚生労働省は16日、医療機関やメーカーなど2956事業者が情報提供窓口に相談を寄せたと公表した。うち約1500は医療用手袋の供給不安に関する問い合わせだった。













