刃物産業が集積する岐阜県関市で、外国人観光客が製造現場を見学するツアーの人気が高まっている。海外で「関の刃物」の認知が広がり、旅行会社が行き先に組み込み始めたことを背景に、従来の日本刀鍛錬の見学にとどまらず、包丁をはじめとする実用品の工場を巡る動きが広がっているためだ。体験と購入が結び付く点が特徴で、産地の魅力を体感できる観光資源として注目される一方、滞在時間の短さや宿泊機能の弱さといった課題も浮かび上がっている。
「3、2、1、ゼロ!」。今月9日、関市小屋名の福田刃物工業の工場に、アルゼンチンからの団体客30人の声が響いた。男性がスタートボタンを押して包丁が自動で...















