北海道・知床半島沖で2022年に乗客乗員計26人全員が死亡、行方不明となった観光船沈没事故で、兄の伊藤嘉通さん=当時(51)=を亡くした福岡県の男性が19日までに取材に応じ、伊藤さんの自宅にあったタブレット端末に、事故当日の観光船の航跡が残されていたことを明らかにした。伊藤さんが持ち歩いていたスマートフォンの位置情報が端末間で共有されていた。23日で事故から4年となる。
男性は事故後しばらくしてタブレットを開いて見つけ、画面を撮影。海上で消えた航跡は、事故を今に伝える。男性は以前、事故を調査した運輸安全委員会に関連データを渡し、23年の報告書に反映されたが、提供元は伏せられていた。
航跡は斜里町のウトロ漁港から始まり、カシュニの滝付近で途絶えた。
観光船は海中から引き揚げられたが、安全委の報告書によると、船のGPS機器から航跡は抽出できなかった。「旅客1人が所持していたGPS機能付き携帯電話から発信された位置情報が(中略)復元された」とあり、男性によると、提供したデータを指すという。






