ホルムズ海峡について発言する米国のウォルツ国連大使(手前)。右隣は国連のグテレス事務総長=27日、米ニューヨークの国連本部(共同)

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は27日、イランが事実上封鎖するホルムズ海峡などを巡り海洋安全保障を協議する会合を開いた。国連や多くの国からイランに海峡の開放を求める意見が相次いだ。米国はイランによる機雷敷設を批判し、安全を守るために各国に艦船派遣に協力するよう求めた。イランは米国を非難した。

 国連のグテレス事務総長は「世界のエネルギー安全保障、食料供給、貿易に打撃を与えている」と指摘。海峡を「開放せよ。今こそ自制、対話、信頼の醸成が必要だ」と訴えた。米国のウォルツ国連大使は、イランの機雷敷設を「犯罪」だと批判。海峡の安全確保は米国だけでは不十分で「海上の自由を守るための連合を形成すべきだ」と呼びかけた。

 イランのイラバニ国連大使は「この重要な水路が敵対的、軍事的目的で悪用されるのを防ぐため、国際法にのっとった必要かつ実効的な措置を講じてきた」と釈明。米軍によるイラン船籍の拿捕は「国際法違反」だと反論した。

 国際海事機関によると、ペルシャ湾には約2万人の船員と2千隻近くの船舶が立ち往生している。