オーストラリア戦争記念館で献花後、記帳する高市首相=4日、キャンベラ(共同)
 ホーチミン廟(びょう)で献花に向かう高市首相(左から2人目)=2日、ハノイ(共同)

 高市早苗首相が外遊先の国の戦没者追悼施設への訪問を重ねている。大型連休中に海外を訪ねる閣僚にも日本政府建立の戦没者慰霊碑を訪れるよう指示する徹底ぶりだ。「互いに祖国のために命を落とした兵士に敬意を払い合える国際環境」(首相)を整備する一環とみられ、将来的な靖国神社の参拝を意識しているのではないかとの見方も上がりそうだ。

 首相は就任直後の昨年10月にマレーシアを訪問した際、2度の大戦で亡くなった兵士らのための国家記念碑に献花した。今年3月の訪米では、第2次世界大戦の戦没者らが埋葬されているアーリントン国立墓地に足を運び、5月上旬のベトナム、オーストラリア訪問でも戦没兵士を追悼した。

 高市内閣としても4月、政府が建立し、海外に点在する先の大戦の戦没者慰霊碑に、閣僚らが機会を捉えて訪問に努めることを閣議了解した。

 2月の民放番組で、在任中の靖国参拝の考えを問われた首相は、同盟国の米国や周辺国の理解が不可欠だとした上で「環境を整えるために努力している」と言及。一例としてアーリントン墓地訪問を挙げた。