最後の運航を終え横浜港に帰港する「にっぽん丸」=10日午前、横浜市中区

 1990年就航のクルーズ船「にっぽん丸」が10日、最後の運航を終えて横浜に帰港した。35年間で60万人以上の乗客と、地球約133周分に当たる533万キロ超を航行。港には船舶ファンらが駆け付け「ありがとう」と別れを惜しんだ。

 10日午前8時過ぎ、2泊3日の関東沖太平洋周遊を終えたにっぽん丸が横浜市中区の大さん橋国際船ターミナルに入港。ファンや船員家族らが船名が書かれた旗を振り、声をかけて出迎えた。

 ターミナル屋上であった引退セレモニーでは、内田幸一キャプテンが「1泊から世界一周まで、何度もお客さまと感動を分かち合える航海に出た。ありがとう、お疲れさま」とあいさつ。乗船経験のある東京都中央区、小学6年瀬之上綾音さん(11)は「おもてなしや接客がすごく、イベントも充実して楽しかった」と振り返った。

 式典後には報道や取引先関係者を対象にした船内見学会もあり、客室やホールが公開された。