国内外で桜の植樹活動を続ける「岐阜さくらの会」(川島和男会長)は、ロシアによる侵攻が続くウクライナへ桜を届ける計画に協力する。英国在住のジャーナリスト阿部菜穂子さんが共同代表を務める「日本・ウクライナ桜平和イニシアティブ(JUSPI)」の進める植樹計画に協賛し、苗木の購入費や輸送費などを支援する。同会がウクライナに桜を贈るのは初めて。
スマホ見せてグルメ・買い物お得に 岐阜新聞デジタルクーポンJUSPIは「桜には日本の平和の象徴として強いソフトパワー(文化など非軍事の国力)がある」(阿部さん)とし、現在ベルギーで管理されている「松前桜」計100本を来春から段階的にウクライナ西部・クレメネチ市の植物園へ植樹する計画を立てている。
松前桜は、北海道在住の桜育種家浅利政俊さんが生み出した116種の新種の桜の総称。浅利さんは、戦時中の日本による加害への贖罪(しょくざい)や各国との友好への願いを込め、長年、海外へ桜寄贈を続けてきた。阿部さんは浅利さんを長年取材しており、浅利さんの「ウクライナにも桜を」との思いが今回の計画を後押ししたという。
1993年設立の岐阜さくらの会は、海外28カ国で約1万3千本を植樹した実績を持つ。2017年には阿部さんとともに英国ロンドンの王立植物園でソメイヨシノを植樹した縁があり、今回の支援につながった。
阿部さんは同会が岐阜市柳ケ瀬通のホテルグランヴェール岐山で開かれた会合に出席。計画について説明したほか、戦後80年以上にわたり平和国家として歩んできた日本の桜は欧州でも人気が高いことを示した。
同会の川島会長は「悲惨な現地(ウクライナ)の状況は見聞きしている。平和の象徴である桜が、傷ついた人々の心の癒やしになれば」と話した。
(佐合千子)













