少子化や大学入試改革で今、高校を取り巻く環境は大きく変化しています。岐阜新聞デジタルは各校の校長らトップにインタビュー。3シーズン目の2026年度第1回は本巣松陽高校(本巣市)の下野宗紀校長(57)に聞きました。創立100年を超える伝統校ですが、ICT(情報通信技術)教育など新しいものと伝統的な学びの手法を融合して生徒の希望実現を支援しているといいます。「生徒の能力を最大限に引き出す高校」と下野校長。どんな学びなのでしょうか(岐阜新聞デジタル独自記事です)

本巣松陽高校=本巣市仏生寺
 本巣松陽高校 所在地は本巣市仏生寺。県立の全日制普通科単位制高校。1920(大正9)年に旧制本巣中学校、翌年に旧制本巣高等女学校が誕生。48年に両校の流れを受けて本巣高校が開校。2004年に岐陽高校と統合し、本巣松陽高校に改称。普通科の定員は200人。

 ―本巣松陽高校の特徴は。

 次の三つを柱としている。

(1)マイペースな学びで個々の才能を最大限に発揮させ夢を実現

(2)名門校としての「伝統」と「新しさ」の融合した学びの創造

(3)「地域と一体化」された安全・安心な教育環境のもと地域人材を育成

 ―「個々の能力を最大限に発揮させる」とはどういう取り組みか。

 昨年度は24人、本年度は20人が国公立大学に合格した。中には、岐阜大学医学部医学科に合格した生徒や、高校入試の段階では200点台だった生徒もいる。

 今、教育が大きく変わっている。岐阜県内で生徒の7%程度が広域通信制高校を選択するとも言われている。だが、公立高校の良さ、公立高校だから身につけられる能力があると思う。公立高校の教育の質の高さには自信がある。

 本校は、昔のように、多くの課題で生徒を追わなくても、充実した授業と信頼できる仲間とのマイペースな学びで、飛躍的に学力を伸ばし、進路を実現できる高校だ。

 下野宗紀(しもの・むねき) 大垣市生まれ、教科は数学。岐阜高校教頭、県教委ICT教育推進室長、学校支援課長、羽島高校校長などを経て25年度から現職。「ぎふ高校研究」には羽島高校校長時代に続き2回目の登場。

 ―二つめの「名門校としての『伝統』と『新しさ』の融合した学び」とはどういう学びか。

 コロナ禍において、県教育委員会でICT教育の普及を担当した。もちろん本校においてもICT教育を進めている。だが、基本的なこと、書くこととか読むこととかが大事だと思っている。...