2025年夏の甲子園ベスト4の礎を築いた県岐阜商前監督の鍛治舎巧さん。「No.1への道」と題し、アマチュア球界の第1人者である名将がチームづくり、選手育成、戦略・戦術のすべてをあますところなく公開する。

(4)ゲーム戦術の展開【守備編】

1・インサイドワーク

D状況に応じた組み立て方(上)

〔配球図の読み取り方〕
※文中『配球図』の読み取り方は以下の通り。
①ストライク・ゾーンは、捕手サイドから観たもの。

②ストライク・ゾーンに引かれたタテの太線は、打者を示し、左側太線が右打者、右側が左打者。

③記号の意味
○:ストレート
△:カーブ
▷:スライダー
◁:シュート
◇:カットボール
▽:フォーク、ナックル
□:チェンジ・アップ
∞:シンカー 

④記号の中の数字は投球の順番。

⑤太線記号は最終球。

※走者がひとりいると想定し、そのケースでは、
①無死一塁(送りバントが予測される場面)、
②一死一塁(ヒットエンドランを警戒する場面)、
③一死三塁(絶対に三振を狙っていく場面)、
④二死一塁(盗塁を警戒する場面)、
⑤二死二塁(タイムリーを防ぐ場面)
以上5つに大別することができる。

①無死走者一塁のケース
※最優先事項
送りバントを防ぐこと。

※組み立ての基本
・無死一塁で送りバントが予想される場合、打者が最も失敗する確率が高い球は、...