奈良市の唐招提寺で19日、伝統行事の「うちわまき」で知られる「梵網会」が開かれた。青空の下、国宝の鼓楼からハート形のうちわが宙に投げられると、集まった参拝客らは歓声を上げながら手を伸ばして受け取った。
午後3時、「ボーン」という鐘の音を合図に僧侶2人が2階からうちわ300本を次々と地上にまいた。うちわは宝扇と呼ばれ、僧侶や職員による手作り。厄よけの御利益があるとされる。
福井県敦賀市から夫婦で訪れた会社員佐野光一さん(63)は「1本は自宅に、1本は離れて暮らす娘に渡したい。今年も厄をはらえたらいいな」と話した。
うちわまきは、鎌倉時代の同寺中興の祖・覚盛上人の命日に開催される。









