世界的な異常気象の一因とされるエルニーニョ現象が2年ぶりに発生した。通常だと日本は冷夏となる傾向だが、専門家はさらに強い「スーパーエルニーニョ現象」に発展する可能性があり、近年の地球温暖化もあって猛暑になると予想。高温障害をはじめとした農業への影響が懸念されている。

 エルニーニョは、ペルー沖監視海域で海面水温が基準値より0・5度以上高い状態が半年以上続く現象。専門家の間では2度以上高くなればスーパーエルニーニョと呼ばれ、今月以降達する可能性がある。1949年以降に19回発生したエルニーニョのうち2度以上に至ったのは5回のみだ。

 エルニーニョが起きると、フィリピン付近の対流活動や、太平洋高気圧の北への張り出しが弱まる傾向がある。そうすると日本付近で雲が増え、冷夏になることが多い。

 しかし、スーパーエルニーニョが予想される今年は、フィリピン付近の海水温が高く対流活動が活発なままで、太平洋高気圧が北へ強く張り出す。さらに偏西風が北寄りに流れ、南側の暖かい空気に列島が覆われやすい。