免疫の基本的なメカニズムを解明した業績で1987年に日本人初のノーベル生理学・医学賞を受賞した米マサチューセッツ工科大教授の利根川進(とねがわ・すすむ)さんが11日、死去した。86歳。名古屋市出身。同大が15日(日本時間16日)、発表した。

 63年に京都大理学部を卒業し、米カリフォルニア大サンディエゴ校に留学。博士号を取得してからスイス・バーゼル免疫学研究所の研究者となり、さまざまな病原体から身を守る免疫機能が維持されている仕組みを、マウスの遺伝子の構造から明らかにした。この業績が認められて87年に日本人で初めてノーベル生理学・医学賞を受賞した。

 免疫研究に区切りをつけ、90年代前半からは主に脳や神経のメカニズムの解明に取り組んだ。これらの分野でも継続的に著名な科学誌に成果を発表するなど2010年代に入ってからも第一線の研究者として活躍を続けた。

 長く海外を拠点としてきたが、00年代後半には理化学研究所脳科学総合研究センター長などを兼任。たびたび帰国し、国内の後進育成に力を入れていた。