久慈琥珀博物館(岩手県久慈市)や早稲田大などの研究チームは17日、久慈市にある約9千万年前(後期白亜紀)の地層から、人類の祖先を含む哺乳類「真獣類」の歯の化石が見つかったと発表した。新種の可能性がある。後期白亜紀は恐竜が大繁栄したが、この年代の哺乳類の化石は世界的にも珍しく「哺乳類がどのように恐竜時代を生き延び、多様化したのかを解明する手がかりになる」としている。
現在生存する哺乳類は、人類も含めて子宮で胎児を大きく育ててから産む「有胎盤類」と、未熟な赤ちゃんを産んでからおなかの袋などで育てる「有袋類」の2グループに大別される。真獣類は有胎盤類とその祖先を含む分類で、今回見つかった化石は、真獣類が原始的な段階から有胎盤類へと進化していく中間段階とみられる。
化石は真獣類の奥歯2本と下顎の一部で、長さ約4・4ミリ、高さ約3・5ミリ。歯の突起の配置やくぼみの深さが、前期と後期白亜紀それぞれの真獣類の特徴を併せ持っていた。







