「水の都」として名高いイタリア北部ベネチアが、オーバーツーリズム(観光公害)対策として、日帰り客から徴収する入場料を最大50ユーロ(約9300円)に引き上げることを検討している。現在は最大10ユーロを徴収しているが、混雑の抑止効果が限定的と判断。入場料の引き上げには法改正などのハードルもあるとされ、地元からは賛否の声が上がっている。
ベネチア市は2024年、混雑が予想される週末や祝日などに5ユーロの入場料を試験導入。昨年と今年は予約時期に応じて5〜10ユーロを徴収する仕組みに切り替えた。市によると、昨年は54日間を対象に実施され、約72万人が入場料を支払った。約540万ユーロの収入を市にもたらしたが、観光客の大幅な減少にはつながっていない。
今年5月、市幹部として入場料徴収を推進したベントゥリーニ氏が市長に就任。イタリアメディアによると、さらなる観光公害抑止策として「特定の日に30〜50ユーロへの引き上げ」を掲げ、イタリア政府にも制度改正を働きかける方針を示している。(ローマ共同)






