愛知県犬山市のため池「入鹿池」で昨年5月、航空自衛隊のT4練習機が墜落し乗員2人が死亡した事故で、空自は31日、救命ボートなどが入った「サバイバルキット」が操縦の障害になった可能性があるとする調査結果を公表した。キットは別の機体のもので、基地間の運搬のために持ち込まれていた。事故機にフライトレコーダー(飛行記録装置)が搭載されておらず、回収品の損傷も激しく、直接の墜落原因は特定できなかった。
空自によると、T4はF15戦闘機の定期修理に同行し、所属の新田原基地(宮崎県)から小牧基地(愛知県)に飛来。新田原に戻る際、F15のキットが操縦席に持ち込まれた。重さは約10キロで、固定はせず、後ろ側の席の乗員が持っていたとみられる。
離陸後、前側の席にいた乗員が機器の設定などに追われ、速度超過のまま機体を水平飛行に移す操作や降下を試みた。そのため、キットが動いて前席、後席両方の操縦かんに影響を与え、機体は想定外の体勢に陥り、正常な状態に戻る操作が十分にできないまま墜落したという。





