石川県の能登半島で国の特別天然記念物トキが本州で初めて放鳥されてから、31日で2カ月。多くは能登周辺にとどまり、一部が共に行動するのも確認された。2例目の放鳥は秋に予定され、群れの形成が期待されている。定着に向け、住民との共生を進められるかどうかが鍵となる。
トキは新潟県の佐渡島から移され、5月31日に羽咋市で8羽が放鳥された。仮設ケージで2週間ほど環境に慣らした10羽も6月14日に放たれた。
動向を把握するため、衛星利用測位システム(GPS)端末を装着。環境省によると、計18羽は当初単独で行動していたが、6月下旬には雌雄2羽が行動を共にした。7月上旬からは、別の2羽の雌が同一のねぐらや水田を利用するようになった。同省の担当者は「集団を形成していく第一歩だ」と話す。
29日時点では羽咋市を含む県内6市町や富山県氷見市で確認された。
今年秋には、石川県中能登町で本州2例目の放鳥が実施される。県によると、1月ごろからの繁殖期を前に、先に放たれた個体と合流できれば集団形成へさらなる前進となる。





