ドイツ・カウプとその周辺で水位が低下したライン川=4日(ゲッティ=共同)
 ハンガリー・ブダペストで、干上がるドナウ川=4日(ロイター=共同)
 ルーマニア軍が実施したドナウ川支流の流れを妨げていた岩の爆破=3日、首都ブカレスト北方(ロイター=共同)

 相次ぐ熱波に見舞われている欧州で、日照りによりドナウ川やライン川など主要河川の水位が記録的な低水準となっている。一部の原発が冷却水を十分確保できず停止したり、水運の輸送能力が減少したりし、市民生活や経済への影響が深刻になりつつある。

 欧州連合(EU)の気象情報機関によると7月中旬時点で、欧州の干ばつは大半の地域で「危機的」とされた。その後、今夏4度目の熱波が到来。イタリア中部フィレンツェでは今月初めに最高気温が40度に迫った。

 ドナウ川では、水位低下で流域国の原発の運転が困難となっている。ハンガリー南部パクシュ原発で現在稼働しているのは全4基中1基。原発全体の出力は通常の約10%にまで減少した。マジャル首相は、水位が下がり続ければ全面停止を強いられる可能性に言及し、節電を要請している。

 隣国ルーマニアでも南東部ツェルナボダ原発は2基のうち1基のみが運転。同国軍は3日、冷却用の水量を増やすため、ドナウ川支流の流れを妨げていた岩を爆破した。(共同)