名古屋城の堀で「もみじちゃん」(右)と暮らしていたシカの「やまむらちゃん」=4月、名古屋市

 名古屋市は6日、名古屋城の堀で生息していた雌のシカ1頭が5日に死んだと発表した。堀には親子とみられる「もみじちゃん」と「やまむらちゃん」の2頭がおり、死んだのは子の「やまむらちゃん」。12歳以上で、死因は老衰と推定される。市は外部施設からの新たなシカ受け入れに向け、交渉を進めている。

 市によると、7月12日、餌やりの際に動かず元気がない様子だった。獣医師から数回、点滴を受け一時回復したが、徐々に衰弱した。シカの平均寿命は約20年という。

 名古屋城では江戸時代の延宝年間(1673〜81年)、城内にシカを放っていたとの記録が残る。戦後もシカを飼育し、1991年には和歌山城公園動物園からホンシュウジカを譲り受けた。