2026年8月6日
積水ハウス株式会社
積水ハウス株式会社は積水ハウスの様々な事業を紹介する「積水ハウス ストーリー」を公開しました。
人生100年時代を迎え、働く人のキャリアはますます長く、多様になっており、生成AIの急速な普及や産業構造の変化により、企業には社員が継続的に学び直せる環境整備が求められています。
そこで学び直し(リスキリング)や主体的なキャリア形成の重要性が高まっており、国も全世代を対象としたリスキリング支援や成長分野への労働移動の促進しており※1、経経済産業省では、「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」なども実施しています※2。こうした時代において、企業には社員一人ひとりを「人的資本」として捉え、その成長と挑戦を後押しすることが求められています。積水ハウスでは、社員が自らのキャリアに向き合い、学び続けながら活躍できるよう、さまざまなキャリア自律支援に取り組んでいます。
※1広報誌「厚生労働」2024年11月号 特集2|厚生労働省
1.「キャリア自律休業」
社員発の提案を制度化したキャリア自律支援策
その一つが、2023年8月に運用を開始した「キャリア自律休業制度」です。 この制度は、積水ハウス内で社員からアイデアを公募し、新たな価値創造につなげる創発型表彰制度「SHIP」から生まれたものです。SHIPは、トップダウンではなく社員一人ひとりの発想や提案を制度や仕組みへと昇華させる企業文化を体現する取り組みであり、「離職しなくても学び直しや他業種経験、リフレッシュができる!」という社員発のアイデアをきっかけに、キャリア自律休業制度が誕生しました。
勤続3年以上(キャリア採用者は2年以上)の社員を対象に、私費での就学や留学などに活用できる制度です。国内は3か月~1年、海外は最長2年の休業が可能で、休業中も社会保険資格は継続されます。また、海外留学は上限100万円、国内は最大80万円の支援金が支給されます。2026年6月時点で、修了者・利用中・申請中を含め16名が利用しています。
制度を担当する人事総務部の担当者は、「学ぶ内容に制限はなく、語学のほか金融やマーケティングなども対象です。習得した知識をすぐに業務へ生かすことを求めるのではなく、将来を見据えたキャリア自律を支援することが制度の目的です」と話します。
社員の挑戦が広げる、キャリアの可能性
「キャリア自律休業制度」を活用し、海外留学に挑戦した社員もいます。滋賀支店 設計担当の北岡はフィリピン・セブ島へ7か月間留学し、多国籍の留学生との共同生活や英語漬けの環境の中で実践的な語学力を磨きました。また、技術コスト管理部の河野はカナダ・トロントへ10か月間留学し、語学力に加え、新たな挑戦を前向きに楽しむ姿勢を身につけました。
フィリピン・セブ島語学留学・異文化での新たな経験で、いつかグローバル人財に(滋賀支店 北岡)
2人に共通するのは、学びを単なる業務成果にとどめず、自身の可能性を広げ、将来のキャリアや会社への貢献につなげようとしていることです。北岡は国際事業への貢献を、河野は海外で求められるものづくりへの貢献を見据え、帰国後も学びを続けています。
左/語学学校で開催されたイベントにて、右/語学学校の副校長先生と(技術コスト管理部 河野)
2.「高度学習支援制度」
働きながら学び、キャリアの視野を広げる
積水ハウスには、長期休業による学びを支援する制度だけでなく、大学院などでの高度な学習を支援する「高度学習支援制度」があります。こちらも前述した「SHIP」のアイデアをもとに生まれています。この制度は、幹部候補人財や将来の業績貢献が期待される分野を担う人財の育成を目的としており、選考を通過した社員が学費支援を受けながらMBA (経営学修士) やMOT (技術経営) などの学位取得を目指します。
制度の初年度メンバーとして、2024年4月から慶應義塾大学大学院のEMBA(エグゼクティブMBA)コースで学び、2026年春に修了したのが取締役室の綱川です。当時は神奈川シャーメゾン支店総務長として約140名の社員にキャリア自律を促す立場にあり、自身のキャリアについても見つめ直したいとの思いから、「今しかできないことかもしれない」と応募を決意しました。
2026年春にEMBAを修了(取締役室 綱川)
「EMBAでは、財務やマーケティング、組織マネジメントなど、経営に必要な知識を体系的に学びました。また、未来から逆算して、社会や企業のありたい姿を構想する経験も得ました。仕事と学業の両立は容易ではありませんでしたが、それ以上に多くの学びがありました。働きながら学ぶことで、講義の内容を自分の業務や組織運営に置き換えて考えることができ、理解を深められたと感じています。」
「多様な業界の管理職層との議論を重ねる中で、支店の総務長という立場だけでなく、経営者の視座で物事を捉えることの重要性を学びました。視座を高めることで、自社や自身のキャリアをこれまで以上に広い視点で考えられるようになり、これまでとは違う景色が見えるようになりました。」と振り返ります。
綱川は、大学院で得た知識や多様な受講生との交流を通じて、「キャリアは主体的に切り拓くもの」という意識がより強くなったと話し、その経験は、人財公募制度を活用した新たな環境への異動という挑戦にもつながっています。
「現在は、経営陣や社外取締役と接する機会の多い業務に携わっています。特に、社外取締役の方々に必要な情報をお届けするにあたっては、EMBAで培った経営者視点や経営課題の捉え方が役立っていると感じています」と語り、学びは新たな環境でも存分に生かされています。
学びは、すぐに成果を求めるものではない。未来への投資である
キャリア自律休業制度と高度学習支援制度に共通するのは、社員一人ひとりの主体的な学びと挑戦を尊重していることです。学びの成果がすぐに業務に表れるとは限りませんが、新たな環境や価値観に触れる経験は、長いキャリアの中で大きな力となります。
制度の担当者は、「この制度は、社員一人ひとりの夢や目標の実現を後押しする仕組みです。制度を利用した社員が、将来、積水ハウスの新たな価値創造につながる活躍をしてくれることを期待しています」と話します。
積水ハウスでは、こうした制度を通じて、社員の自律的な学びと成長を支える人的資本投資を推進しています。
制度活用をきっかけに、自身のキャリア形成への意識も高まったと語る綱川
社員一人ひとりの可能性が、積水ハウスの未来をつくる
積水ハウスが大切にしているのは、社員一人ひとりが自分の可能性に向き合い、自らの意思で挑戦することです。海外留学や大学院での学び、あるいは仕事から少し離れて自身の未来を見つめ直すことも、その挑戦の一つです。
こうした経験は、すぐに目に見える成果として表れないかもしれません。しかし、学び続ける社員が増えることは、組織に新たな視点や価値観をもたらし、変化に強い会社づくりにつながります。
社員一人ひとりの成長は、積水ハウスグループが掲げる「わが家を世界一幸せな場所にする」というグローバルビジョンを支える重要な基盤です。積水ハウスは今後も、人への投資を未来への投資と捉え、多様な人財が新たな価値を創造する企業を目指してまいります。















