【ワシントン、イスタンブール共同】米紙ウォールストリート・ジャーナルは9日、トランプ大統領がイランとの戦闘を巡り、エネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡が完全に開放されれば勝利宣言し、核開発に関する合意を結ばないまま幕引きを図る考えを側近らに示していたと報じた。ただこの出口戦略は、イラン側が海峡開放の条件として戦闘で生じた被害の補償など6条件を米国に新たに突き付けたことで困難になっているという。
トランプ氏は政権運営への審判となる中間選挙を11月に控え、高止まりするガソリン価格への対応が急務。海峡開放を優先事項に掲げ、通航に関する合意が近く成立する可能性があるとしてきたが、交渉の先行きは不透明感が増している。
イランの最高安全保障委員会は8日、海峡開放の6条件を要求。補償のほかに米軍によるイラン港湾封鎖の解除や周辺地域からの撤収、制裁解除などを挙げた。いずれも米側が受け入れるのは困難とみて、トランプ氏への圧力を強化する狙いとみられる。





