「イオンモール熊本」で起きた爆発で妹を亡くし、取材に応じる男性=8日、熊本市

 「妹がどのような行動を取っていたのか事実を知りたい」。熊本地震後に「イオンモール熊本」(熊本県嘉島町)で起きた爆発により、30代妹を亡くした40代男性は取材にこう訴える。勤務していた衣料品店の運営会社は、被災からわずか1週間後に調査結果を公表。一方でイオンは11日、従業員の再入館の許可を巡り、当初の説明を翻した。錯綜する情報に男性は不信感を募らせている。

 7月28日の強い揺れからほどなくして、妹は父に電話を入れた。「商品が倒れているから片付けて帰らないといけない」。これを最後に連絡が取れなくなった。妹は再入館し、爆発に巻き込まれて亡くなった。

 運営会社は今月4日に調査結果を公表。従業員が一時退避した後、貴重品を取りに戻ったと連絡を受けていたと明らかにした。

 一方、イオンは地震発生から2週間となった11日になって当初の説明を翻し、避難後に従業員の一時入館を認めていたと説明。同日、幹部らが男性の自宅を訪れ、経緯を説明したという。

 男性は「これまでの説明では、妹が勝手に入館したように全国に伝わっていた」と憤る。