【モスクワ共同】8月でも濃霧や曇天に包まれ飛行機の欠航が少なくない北方領土・択捉島。例外的な晴天に恵まれた13日、間隙を突く形でロシアのプーチン大統領が電撃訪問した。「天気がほほ笑んでいる」「また来訪を」。現在よりもインフラが格段に未整備だった2000年代初期から来訪を待ちわびていた島民は歓迎。一方で日本政府関係者は衝撃を隠さなかった。
プーチン氏は最初に訪れた択捉島を拠点とする北方領土最大の総合企業「ギドロストロイ」の水産加工場で、イクラを試食。周辺海域で漁獲された巨大なマグロやオヒョウを前に同行者から「今度は釣りに来てください」と誘われた。
その後、ウクライナ侵攻で戦死し「英雄」の称号を受けた兵士の名前を冠した学校も訪問した。
北方領土を事実上管轄するサハリン州のリマレンコ知事が「全ては(侵攻での)勝利のために。住民たちはそう話しています」と紹介すると、プーチン氏は「われわれにはそういう人たちがいる。勝利者の遺伝子だ」と返答。第2次大戦の戦勝の結果として占拠した択捉島を支配する正当性をにじませた。






