名画が並ぶ展示室で、来館者なら誰でも写生や模写を楽しめる企画「えをみてえをかく展覧会」が、岐阜市宇佐の県美術館で開かれている。絵を描くことで、作品をより深く理解するとともに、創作活動そのものも楽しんでもらおうという試み。7月に報道機関向けの取材日が設けられ、記者も「えをかく」体験をしてみた。
展示室には同館の所蔵する絵画など約20点が並ぶ。ルドンやルノワールら著名な西洋画家の重要作品を惜しみなく展示するほか、子どもたちが「描いてみたい」と感じそうな、身近な動物や想像上の生き物をモチーフにした絵画もある。通常の展覧会と違うのはイーゼルや画用紙、色鉛筆などの道具も置かれ、鑑賞者がいつでも使用できる点だ。
取材日には日比野克彦館長や学芸員から展覧会への思いが語られた後、報道陣も絵を描ける時間が設けられた。記者はルドン作品の中でもひときわ華やかな油彩画「花」に目が留まり、模写してみることにした。実際には存在しなさそうな不思議な形をした花々が生けられた花瓶を描いており、パステルのように色が混ざり合っていて、柔らかい質感にも魅力を感じた。
◆未経験でも挑戦
絵を描く勉強をしたことはなく模写の経験もほとんどないが、画用紙がセットされたイーゼルと数十本の色鉛筆が備わった作業スペースに腰を下ろすと、思わずわくわくした。まずは...















