取材に応じる坊っちゃん劇場の越智陽一代表理事

 オリジナルミュージカルの製作、上演を手がける「坊っちゃん劇場」(愛媛県東温市)が7月、韓国で開かれたイベントで、同劇場製作の舞台を映像化し上映した。海外で生の舞台を披露するには、俳優らの移動やセット輸送などに多額の費用がかかる。関係者は「映像上映は費用を大幅に抑えつつ、国外でも作品を広く知ってもらえる機会になる」と意気込む。

 韓国・大邱市で行われた「大邱国際ミュージカルフェスティバル」。米国やフランス、中国などの30を超える作品が紹介された。生の舞台上演が多い中、坊っちゃん劇場は「新鶴姫伝説〜鎧に白い花を〜」の舞台映像を字幕付きで2回上映。日本の戦国時代を舞台にした愛と友情の物語で、音響を工夫したり、大きなスクリーンを用いたりして没入感を演出した。

 坊っちゃん劇場の越智陽一代表理事(68)によると、計約250人が鑑賞。上映中にすすり泣きが聞こえたほか「(映像なのに)驚くほど感動した」という感想もあった。越智さんは「最初は心配したが、映像を通じて作品の良さが伝わってうれしい」と話す。