設置された工事看板と考案者の杉山領人さん=6日、名古屋市

 「橋のケガをなおしています」。国土交通省中部地方整備局が、工事の目的や内容を分かりやすく伝えるユニークな工事看板を表彰する全国でも珍しい取り組みを始めた。騒音などマイナスイメージを抱かれやすい公共工事への理解を深めてもらい、次世代の建設業界を担う若手の人材確保にもつなげる狙いがある。

 工事看板は内容や工期などを周知するため、現場に設置される。多くは定型的な記載やイラストで構成されている。一方で、通行止めや騒音を伴う工事は、近所の人や通行車両から迷惑に思われがちだ。

 こうした状況を変えられないかと、整備局は2025年12月、愛知県内で同局が発注した公共工事を対象に「一目でわかる伝わる工事メッセージ大賞」と題し、工事の目的を伝え、親しみやすいように工夫したデザインを募集。事業者から124件の応募があった。

 今年5月の授賞式では10件が表彰された。子ども向け部門の大賞に輝いたのは、名古屋市の国道の橋を補修している矢作建設工業の杉山領人さん。劣化をけがに例え、包帯とばんそうこうをした橋のイラストを描いた。