NISAを使った投資を促す広告=7日、東京都中央区
 若年層のNISA買い付け額拡大の構図

 20代の少額投資非課税制度(NISA)を使った年間の買い付け額が2025年に1兆2648億円となり、制度が始まった14年に比べ約17倍に膨らんだことが21日、金融庁のまとめで分かった。若い世代ほど物価高や年金制度に不安を感じることが多いとされ、投資で将来に備える動きが強まっているとみられる。

 大手証券によると、若者は少額を積み立て、長く保有する傾向がある。ただ投資にお金をつぎ込み過ぎて生活が苦しくなる「NISA貧乏」が国会で取り上げられるなど、無理な投資を懸念する声もある。

 金融庁によると、25年のNISA口座全体の買い付け額は18兆7487億円と14年の2兆9769億円の約6倍に増えた。特に24年は年間投資上限額の引き上げや非課税期間が無期限となるなど制度が拡充。投資への関心が高まり、20代の買い付け額は24年に初めて1兆円を超えた。30代は25年に3兆2866億円と14年に比べ約14倍に拡大しており、若い層の伸び率の大きさが目立つ。