九州電力玄海原子力発電所=2024年4月、佐賀県玄海町

 原子力規制委員会は2日の定例会合で、九州電力玄海原発(佐賀県)の敷地に到達すると想定される最大の津波の高さを引き上げ、敷地北西側で14メートルとする九電の評価を正式に許可した。従来は北側で6メートルとしていた。敷地北西側は岩盤に覆われ、標高が16メートルあるため追加の対策工事は不要という。

 規制委は7月、九電の評価が新規制基準に適合しているとして、審査書案を了承。経済産業相らに意見聴取した結果、異論は出なかった。

 九電は、国の地震調査研究推進本部が2022年に公表した日本海南西部の海域活断層の長期評価を受け、新たに玄海原発の北西約100キロにある海域活断層が連動して動くケースなどを考慮に入れた。耐震設計の目安となる基準地震動は従来を上回らなかったため、変更しなかった。

 玄海原発では3、4号機が審査に合格し、18年に再稼働している。