名古屋高裁金沢支部

 2018年に富山市で起きた交番襲撃事件で、奪われた拳銃で警備員中村信一さん=当時(68)=が射殺されたのは富山県警の初動対応に不備があったためだとして、中村さんの妻が県に約2600万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、名古屋高裁金沢支部(大野和明裁判長)は2日、請求を退けた一審富山地裁判決を支持し、妻側の控訴を棄却した。

 昨年9月の一審富山地裁判決は、県警は通報当初、中村さんらに危険が迫っているとは認識できなかったと認定。妻側が控訴していた。

 事件は18年6月に発生。起訴状によると、元自衛官島津慧大被告(30)が富山中央署奥田交番を襲撃し、勤務中だった警部補を殺害後、奪った拳銃で近所の小学校の正門付近にいた中村さんを射殺したとされる。