実験教室で導電性高分子の説明をする白川英樹さん=2015年3月、東京都内

【2015年6月 岐阜新聞朝刊掲載】

 戦後、科学は日本社会を豊かにした。高度成長が終わると、今度は新たな成長の種を求めて科学に対する期待が高まり、政府は研究への投資や博士号取得者を増やす政策を進めた。ところが近年、逆に研究力の低下が指摘されるようになった。何が起きているのか。電気を通すプラスチック「導電性高分子」の発見で2000年にノーベル化学賞を受けた白川英樹さんに聞いた。

 -「科学技術創造立国」を掲げた科学技術基本法が1995年にでき、政府はさまざまな研究振興策を打ち出しました。国立大が法人化されるなど研究の場も大きく変わった。研究者にとって今はどんな時代ですか。
 「ずいぶん窮屈な時代になったなあと思いますね。...