被災者支援に向かうため食料などを車に積み込むJDA―DATの隊員=5日、熊本市(熊本県栄養士会提供)

 熊本地震の被災地では避難生活の長期化に伴い、食事の栄養バランスへの不安が高まっており、持病のある高齢者など「要配慮者」への支援が急務となっている。行政や医療機関と連携して食生活を支える日本栄養士会災害支援チーム(JDA―DAT)は、1日までに熊本県を含めた9県の隊員計69人が現地入り。栄養士による専門的なサポートを行っている。

 熊本県宇城市の避難所に身を寄せる堀端美栄子さん(79)によると、朝は菓子パン、昼はおにぎり1個、夜はお弁当が配られる。「塩分が多く、栄養も偏っていて病気になりそう」。屋外での炊き出しや食料支給には長蛇の列ができ、「高齢者には炎天下で並ぶ体力がなく、足も悪く外に出られないので受け取れない」と話す。

 こうした中、JDA―DATは避難所を巡回して要配慮者の健康状態を聞き取り、一人一人に合わせたアドバイスや食事の配布を行っている。

 持病があり、歯も悪いため避難所の食事が心配だったという50代女性は、栄養価が高い食べ物をやわらかくして食べる方法を指導してもらい、安堵の表情を見せた。