北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)の再稼働の時期が2027年末以降にずれ込む可能性が高まっている。津波対策の防潮堤の完成時期が当初予定より遅れる中で死亡事故が発生したほか、原子力規制委員会の審査への対応が続いていることが要因。同社は「27年の早期」の目標を維持したまま、具体的な時期を示せずにいる。
北海道電は防潮堤の完成時期を27年8月中旬とする見通しを示している。当初は27年3月ごろを見込んでいたが、暴風雪の影響や追加工事のため工期を延長した。今年8月には、防潮堤の建設工事をしていた協力会社の男性作業員が、砂利を貯蔵するサイロ内に転落し死亡する事故が発生し、工事は一時停止。従来より作業に慎重さを求められることになり、想定通りの進捗は望めなくなった。
さらに、工事計画認可に関わる規制委の審査で、消火設備や建物の耐震評価手法で確認が必要な項目を指摘された。
事情を知る関係者は「規制委の指摘は想定外だった。今後どのような対応を求められるかによるが、再稼働の時期は不透明だ」とさらなる遅れを示唆した。








