秋の行楽シーズンを控え、山菜採りなどの際に植物が安全かどうか見分けに迷った場合は絶対に食べないよう、厚生労働省が注意を呼びかけている。同省によると、今年は既に、山林の植物を口にするなどした3人(速報値)の死亡が確認された。家庭菜園や畑も含め、採取する際は1本ずつよく見て、調理前に再確認することが重要だ。

 厚労省によると、2016〜25年の10年間で、有毒植物による食中毒の患者は688人。死者は17人に上る。原因となった植物で最も多かったのはスイセンで、間違いやすい例としてはニラやタマネギが挙げられる。他にはイヌサフランも目立ち、似ているのはジャガイモやギョウジャニンニクがある。

 今年4月に、北海道の室蘭保健所管内に住む家族2人が山林で採った植物を調理して食べ、うち男性1人が死亡。トリカブトが原因の食中毒と断定された。札幌市でも同月、自宅の庭に観賞用で植えていたイヌサフランを誤って食べた女性が亡くなった。札幌市保健所によると、ギョウジャニンニクと誤認したとみられる。