【ジュネーブ共同】国連のターク人権高等弁務官は14日、急速に発展する人工知能(AI)を巡り公開書簡を発表し、関連企業や各国政府に対し、国際人権法に基づくAI統治の枠組みづくりを急ぐよう求めた。生命や健康、プライバシーなど「あらゆる人権が危険にさらされている」と強い懸念を示した。

 書簡は、自律的に作業するAIエージェントの能力向上に危機感を表明。開発者が予期しない行動をする事例もあるとして、人類は「前例のないリスク」に直面していると指摘した。

 AI企業関係者らからAI開発の速度を落とすよう求める声も上がっていることに触れ、人類は「後戻りのできない変化の瀬戸際」にいると強調。各国政府に対して、AIの能力を独立機関が検証する仕組みや、被害が生じた場合に企業の責任を問う制度を整備する必要があると訴えた。