欧州連合(EU)で競争政策を主導したベステアー元上級副委員長(58)が共同通信のインタビューに応じ、急速に進化する人工知能(AI)への規制について「大企業寄りになってはならない」と訴えた。当局が企業に取り込まれる「規制のとりこ」に陥り、大手を優遇しないよう警鐘を鳴らし、安全性や公平な競争環境を確保する必要性を強調した。
ベステアー氏は2014年に競争政策の担当閣僚に当たる欧州委員に就任し、19年から24年まで上級副委員長としてデジタル政策も担った。米グーグルなどの巨大IT企業への厳しい姿勢で注目され「GAFAの天敵」の異名を持つ。
ベステアー氏は、EUで24年に成立した世界初の包括的なAI規制法に携わった。企業は競合他社と製品開発やシェア獲得で競っているため「常に正しい行動を取るとは限らない」と述べた。AIは生活に急速に浸透しているとして「人間や社会に与える影響を確実に制御するため、より包括的に世界規模で議論する必要がある」と訴えた。
ベステアー氏はデンマーク出身で、現在はデンマーク工科大の理事会議長。









