石徹白エリアマネジメント株式会社
石徹白エリアマネジメントとSIIF、最大5,500万円のインパクト投資で協働

石徹白エリアマネジメント株式会社(代表取締役:平野彰秀、所在地:岐阜県郡上市、以下「石徹白エリマネ」)と公益財団法人社会変革推進財団(理事長:大野修一、所在地:東京都港区、以下「SIIF」)は、岐阜県郡上市白鳥町石徹白において、地域自らが暮らしを支える「地域経営」の仕組みづくりに向けた協働を開始しました。
SIIFは石徹白エリマネに最大5,500万円を出資。人口約200人の山村集落である石徹白が、地域の主体性を大切にしながら、新たな担い手や外部の資本・知見も取り入れ、将来にわたって地域の暮らしを支えていくための基盤づくりを後押しします。
今回の取り組みの起点となるのは、地域内の空き家です。空き家を単に再生して貸し出すのではなく、「新たな担い手が地域で暮らし始めるためのインフラ」と位置づけ、移住者向け住宅として活用。地域に新たな仲間が加わり、なりわい・仕事や地域活動が生まれ、地域内外の人・資源・資本が循環することで、石徹白の暮らしや文化を未来へ受け継いでいく仕組みを目指します。

◼︎人口約200人の石徹白が挑む、新たな「地域経営」
石徹白は、岐阜県郡上市の最西端に位置する、人口約200人の山村集落です。豊かな自然や独自の文化、人と人とのつながりが今も暮らしの中に息づく一方、人口減少や高齢化、地域の担い手不足が進んでいます。
人口が減少すれば、道路、除雪、交通、住まいなど、地域で暮らすために必要な機能を支える負担も大きくなります。石徹白ではこれまで、地域住民を中心に、行政や地域内外のさまざまな関係者が力を合わせながら、地域に必要な活動や事業を育み、暮らしを支えてきました。今も石徹白での暮らしに魅力を感じて移り住む人がおり、子どもたちが地域で育ち、小学校が続いていることも、石徹白の未来を象徴する風景の一つです。
一方、人口減少が進むなか、これまでと同じ担い手や仕組みだけに頼り続けることには限界があります。これまで地域で培われてきた力を大切にしながら、この地域で暮らし続けるために必要な機能を見定め、持続的に支えていく仕組みをつくることが求められています。
石徹白エリアマネジメント株式会社は、こうした地域の課題に対し、地域の資源や人の力を活かしながら、必要な事業を自ら生み出し、継続的に運営していく「地域経営」に取り組むための実行主体として設立されました。

◼︎空き家を「不動産」ではなく「地域の担い手を迎えるインフラ」に

今回の取り組みの具体的な起点となるのが、地域内の空き家の活用です。石徹白では、空き家を単なる不動産として再生・活用するのではなく、新たな担い手が地域で暮らし始めるためのインフラとして捉えています。空き家を移住者向け住宅として再生し、地域外から新たな人を迎え入れることで、住まいだけでなく、仕事や地域活動などを通じた地域との接点を生み出していきます。
空き家活用そのものが目的なのではありません。空き家を入口として人が地域に入り、仕事や活動が生まれ、地域内で資源が循環する。その循環を、地域が持続していくための基盤につなげていくことが本取り組みの目指すところです。

◼︎SIIFが5,500万円を「インパクト投資」する理由
SIIFは今回、石徹白エリマネに最大5,500万円を出資します。SIIFが目指すのは、単に空き家を再生することでも、一時的に移住者を増やすことでもありません。地域が自ら人・資源・資本を呼び込み、それらを地域内で循環させながら、将来にわたって地域を運営できる仕組みをつくること。そのために、外部から資本を投入し、地域の経営基盤づくりを後押しします。
SIIFは、経済的リターンと社会・環境へのポジティブな変化の両立を目指す「インパクト投資」に取り組んでいます。 今回の投資も、個別の事業を支援するだけではなく、地域が持続していくための構造そのものに働きかける「システムチェンジ」を目指すものです。
SIIFが地域を運営するのではなく、地域が主体となって地域の未来を決め、SIIFは外部資本や知見によってその挑戦を支える。この関係性を大切にしながら、石徹白で新たな地域経営のあり方を実践していきます。


◼︎全国的にも先駆的な「地域運営会社×インパクト投資」
地域住民が主体となって株式会社を設立し、地域運営を担う事例は全国にも存在します。そんな中、石徹白の取り組みの特徴は、人口約200人という小規模な山村集落が、自ら株式会社という経営主体を設け、さらに外部からインパクト資本を受け入れながら地域の持続可能性を高めようとする点にあります。
内閣府の令和7年度調査では、全国457市町村で2,105団体の地域運営組織が活動しており、そのうち株式会社は23団体、全体の1.1%とされています。
石徹白は、その中でも人口200人に満たない規模の地域です。株式会社という形で、これまで積み上げてきた住民主体の地域づくりをさらに加速していきます。外部資本が地域の主体性を奪うものではなく、地域自身が未来を選択するための力として活用する。石徹白とSIIFは、今回の協働を通じて、人口減少時代における地域の持続可能性の新たな形を探ります。

◼︎目指すのは、「地域が自ら続いていける」仕組み
目指すのは、地域の中で人・仕事・資源・資本が循環し、地域が自ら必要な機能を生み出し、維持していける仕組みです。
担い手が増える → 地域で新たな事業が生まれる → 地域に資源が蓄積される → その資源が再び地域に投資される → 地域の暮らしを支える機能が維持される
人口約200人の小さな地域だからこそ、「人が増えること」「仕事が生まれること」「資本が循環すること」「暮らしを支えること」は、一つの地域経営としてつながっています。


◼︎コメント
石徹白エリアマネジメント株式会社 代表取締役 平野彰秀
石徹白では、過去15年以上にわたって、さまざまな地域づくり活動が行われてきましたが、任意団体を中心とした活動では、限界を感じていました。移住世帯は増加していますが、人口減少に歯止めがかからない中で、将来を見据えた次の一手として、地域経営会社を立ち上げることを決意いたしました。
株式会社という形態で、志ある外部資金を調達しながら運営していきたいと考えていたところに、SIIFの皆様との出会いがありました。単なる出資にとどまらず、ビジョンワークショップの開催、知見やネットワークの提供など、すでに多くの伴走支援をいただいています。
集落の存続に向けて、着実な成果を生み出し、10年後には、今よりも希望の持てる集落にしていきたいと考えております。


公益財団法人社会変革推進財団(SIIF) 専務理事 青柳光昌
石徹白では、これまで地域の方々が主体となって、地域の暮らしや文化を支えてきました。今回の取り組みでは、そうした地域の主体性とこれまで培われてきた力を土台に、外部の資本や知見も取り入れながら、地域が自らの力で持続していくための仕組みをともにつくっていきます。
SIIFは今回の投資を通じて、空き家活用などの個別事業への資金提供にとどまらず、石徹白が地域の人や資源、資本を活かしながら、持続的に地域を経営していくための基盤づくりを後押しします。こうした地域主体の取り組みを通じて、個別の課題への対応にとどまらず、地域が持続していくための構造そのものに働きかける「システムチェンジ」につなげていきたいと考えています。


【石徹白エリアマネジメント株式会社について】
石徹白エリアマネジメント株式会社は、岐阜県郡上市白鳥町石徹白において、地域住民が主体となって設立した地域運営会社です。空き家の再生・活用を起点に、地域の担い手の受け入れや地域資源を活かした事業づくりを進め、人・資源・資本が地域内で循環する仕組みを構築しながら、地域自らが暮らしを支え、将来にわたって持続できる「地域経営」を目指しています。
https://am.itoshiro.net/



【公益財団法人社会変革推進財団(SIIF)について】
公益財団法人社会変革推進財団(SIIF)は、日本財団からの助成を受け、日本におけるインパクト投資とシステムチェンジの推進に取り組む財団です。インパクト戦略の設計、インパクト・マネジメント、調査研究、マルチステークホルダーによるエコシステム形成に加え、多様な資本を組み合わせて社会課題の構造的な解決を目指すファイナンス・オーケストレーションを実践し、持続可能な社会の実現を目指しています。
https://www.siif.or.jp/



◼︎取り組み概要
- 投資先   石徹白エリアマネジメント株式会社
- 所在地   岐阜県郡上市白鳥町石徹白
- 代表取締役 平野彰秀
- 投資主体  公益財団法人社会変革推進財団(SIIF)
- 投資額   最大5,500万円
- 主な取り組み
- - 空き家の再生・活用
- - 移住者向け住宅の整備
- - 地域の担い手の受け入れ
- - 地域資源を活用した事業づくり
- - 地域内で人・資源・資本が循環する仕組みづくり


◆関連コンテンツ
本取り組みの背景や、石徹白が目指す「地域経営」について、SIIF noteで紹介しています。
「ここでの暮らしが当たり前に続いていく ― 約200人の山村集落・石徹白から考える『地域経営』」 https://note.com/siif_pr/n/n583e2f79005c
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