「集学的痛みセンター」の施設認定証を見せる飯田宏樹統括センター長=美濃加茂市健康のまち一丁目、中部国際医療センター

 中部国際医療センター(岐阜県美濃加茂市健康のまち一丁目)の「麻酔・疼痛(とうつう)・侵襲制御センター」が厚生労働省研究班の「集学的痛みセンター」の施設認定を受け、外来診察を今月開始した。多業種で痛みの治療に当たる。痛みセンターの認定は全国で35施設目で県内では初。

 制御センターは、手術患者やがん患者、がん以外の慢性痛の3種類の痛みについて、措置や治療を行う。痛みセンターはこのうち、がん以外の腰や肩、首などの慢性的な痛みに対し、専門医、整形外科医、精神科医、看護師、薬剤師、臨床心理士、理学療法士などの専門スタッフと連携して治療に当たる。痛みの心理的・社会的な原因にも目を向け、患者に合った医療を提供するのが狙い。

 厚労省のモデル事業の一環で、診療報酬が得られるよう研究を進める。公開講座や勉強会なども計画している。外来診察は完全予約制。

 痛みセンター長には、制御センターの飯田宏樹統括センター長(65)が就任した。飯田氏は岐阜大名誉教授で、痛み治療と麻酔が専門。日本ペインクリニック学会の代表理事や日本慢性疼痛学会理事長などを務める。

 外来診察の開始に「痛み治療専門医がこれまで2人だったが4月から4人に増えた。通常の医療では良くならなかった患者の日常生活の改善や痛みの緩和に貢献できれば」と抱負を話す。