海面上までつり上げられた観光船「KAZU 1」=2022年5月、北海道斜里町沖

 北海道・知床半島沖で2022年、観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没し乗客乗員計26人全員が死亡、行方不明となった事故で、釧路地検が証拠品として押収していた船体を、12月にも運航会社社長桂田精一被告(63)=業務上過失致死罪で一審有罪、控訴=に返却することが9日、関係者への取材で分かった。

 船体は事故後、水深約120メートルの海底で見つかり、事故の約1カ月後に引き揚げられた。一般公開はしておらず、網走市の網走港近くの倉庫に保管されている。地検は11月末までに倉庫の解体を終え、船体の管理は桂田被告に委ねられる。

 乗客家族の中には、事故の風化を懸念し、保管の継続を望む意見もある。