イスラム組織ハマスに拘束されていた状況を話す元人質のガイ・ギルボア・ダラルさん=8日、東京都内

 パレスチナ自治区ガザでの戦闘の発端となったイスラム組織ハマスのイスラエル奇襲により、ハマスに人質として約2年間拘束されたガイ・ギルボア・ダラルさん(25)は、解放から約1年たった今もトラウマ(心的外傷)や体の痛みに悩まされ「いつか日常に戻れるように」と願っている。8日、東京都内で共同通信の取材に、拘束中は頭の中で日本のキャラクターを描き「日本は力をくれた」と語った。

 2023年10月7日、イスラエル南部で野外音楽行事に参加中に奇襲に遭った。拉致されて当初の約8カ月はアパートで、その後約1年4カ月、地下トンネルで監禁された。幅約80センチ、高さ約180センチ、奥行き約10メートルで4人が人質として寝食を共にしたという。食事は1日にピタパン1個。掘った穴に排せつをした。「環境は最悪で、ひどい悪臭だった」

 日本のアニメが好きで、日本語も勉強していた。約740日の拘束期間中はとにかく脳を動かそうと日本滞在を想像し、自作のアニメを考えた。

 停戦発効後の昨年10月13日に解放された。(共同)