那覇市中心部の国道58号で行われた沖縄県の伝統行事「那覇大綱挽」=11日午後
 那覇市中心部の国道58号で行われた沖縄県の伝統行事「那覇大綱挽」=11日午後

 平和を願い世界最大級の大綱を引き合う沖縄県の伝統行事「那覇大綱挽」が11日、那覇市中心部の国道58号で行われた。爆竹や鐘の音が鳴り響く中、「ハーイヤ!」のかけ声に合わせて引き手が綱を引くと、街は熱気に包まれた。実施計画によると、綱の長さは160メートル、重さ35トン。

 国道を埋め尽くす老若男女の引き手が東西に分かれ、綱引きを開始。勝負は伯仲し、引き分けが宣言されると、歓声が湧いた。毎年参加しているという那覇市の藤田太郎さん(60)は「みんなの力がひとつになって、綱が動いた時の感動は鳥肌ものだ」と興奮した様子で話した。

 那覇大綱挽は琉球王国時代の1450年ごろに始まったとされる。1935年を最後に途絶え、71年に復活。太平洋戦争中の44年10月、米軍が県内各地を爆撃し、600人以上が死亡した「10・10空襲」の時期に合わせて例年開催している。