獣医師資格がなく販売用の犬猫に注射をしたとして、ペットショップ経営会社「Aペット」(堺市)の幹部が逮捕された事件で、投薬知識などを会社内部で確認する独自のテスト文書を府警が押収したことが16日、捜査関係者への取材で分かった。文書を活用し、注射が組織的に繰り返されたとみて府警が捜査している。

 獣医師法違反の疑いで14日に逮捕されたのは、同社の代表取締役天見恭之容疑者(42)=大阪市浪速区=ら4人。大阪府内の4店舗で昨年1月〜今年1月、犬猫計9匹に無資格で抗ウイルス薬を注射した疑いがある。うち7匹は注射後に死んだ。因果関係は不明。

 捜査関係者によると、本社や店舗などへの家宅捜索で投薬マニュアルの他に、独自のテスト文書を押収した。「投薬テスト」と題され、動物用の医薬品や投薬に関する知識を問う内容だった。

 4人のうち1人は、逮捕前の任意聴取で「獣医師にみせるコストを削減したかった」と話していたことも捜査関係者への取材で判明。府警は治療費などの経費削減のため、テストやマニュアルを活用して従業員に注射をさせていたとみている。