閣議に臨む高市首相=20日午前、首相官邸

 高市政権は21日、発足から1年。高市早苗首相は今年2月の衆院選圧勝で得た「数の力」を背景に、皇室典範の改正や日本国旗損壊罪法の制定といった保守色の強い政策を進めてきた。首相は世論の支持をてこに経済、安全保障といった分野で「国論を二分する政策」を進める意向だが、内閣支持率は下落傾向にある。更迭した簗和生前農相による道路予算削減発言などで高まった政治不信の払拭が課題となる。

 首相は5日の所信表明演説で「強い経済」実現に向けて掲げた政策を実行すると訴えた。具体的な成果を出せるかどうか、正念場を迎える。

 今年1月、通常国会冒頭で衆院を解散。衆院選で歴史的勝利を収めた。

 衆院で圧倒的多数を得た後の特別国会では、旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎える制度を創設する改正皇室典範や「表現の自由」侵害が懸念される国旗損壊罪法は野党などに異論が残るまま成立させた。

 首相は9月、自民役員人事と内閣改造を実施した。だが、簗氏に道路予算削減発言や公選法違反疑惑が発覚し、政権発足後初めて不祥事で閣僚が辞任した。