非武装地帯(DMZ)で軍用道路の補強作業をする北朝鮮の兵士(韓国軍提供・共同)

 【ソウル共同】韓国と北朝鮮の軍事境界線付近で地雷が爆発し、韓国軍幹部らが負傷してから21日で1カ月がたった。韓国は北朝鮮が境界の南側に埋めた地雷が原因だと主張し、北朝鮮は否定。境界線の位置を巡る両国の認識差が緊張要因になっている。境界を示す標識の多くが流失し、確認が難しい実情もある。韓国は明確化を求めるが、北朝鮮は応じていない。

 境界線は1953年に板門店で結ばれた朝鮮戦争休戦協定で設定。韓国国防省によると当時1292本の標識を設置したが、風雨などで多数流失し、現在確認できるのは約200本にとどまる。

 韓国は現存する標識や米当局の地図を基準としているのに対し、北朝鮮は標識がない地域で独自の境界線を適用しているとみられる。さらに韓国と在韓国連軍司令部の間でも一致しない部分があり、問題を複雑にする。

 北朝鮮は2024年以降、軍事境界線を「国境」と一方的に位置付け、非武装地帯(DMZ)の北側に地雷や鉄柵などの設置を続けている。